iLovePDFのPDF→Word変換を無料版で実測レビュー|表は完全再現・日本語PDF3枚を無料で完走【2026年7月版】
無料版iLovePDFに日本語PDF3枚(表組み請求書・画像混在文書・縦書き随筆)を実際に変換させて採点。表組み100点・画像混在100点で総合93点の同点1位、しかも3枚とも無料枠内で完走した。縦書き79点の限界とOCRがPremium限定という注意点も実測でまとめた。
iLovePDF のPDF→Word変換(無料版)は、当サイトのPDF変換実測比較(2026年7月・8サービス)で総合スコア93点の同点1位だった。表組み・画像混在の文書はどちらも100点で、欠落ゼロだ。
同点1位のSmallpdfとの決定的な違いは無料枠にある。3枚連続でも無料のまま完走できたのはiLovePDFだけで、Smallpdfは2枚で制限に達した。
この記事では、どこまで無料版iLovePDFで足りるのかを実測データとともにまとめる。
実測結果
自作の日本語PDF3枚(表組みの請求書・画像混在の案内文・縦書きの随筆、各A4・1ページ)を変換させ、変換後のWordファイルを項目別チェックリストと照合して採点した。判定は文書データの中身の検査とWord 2016で開いた表示の確認を併用している。
| 項目 | 実測値 |
|---|---|
| レイアウト再現① 表組み請求書 | 100点(8項目すべて達成) |
| レイアウト再現② 画像混在文書 | 100点(8項目すべて達成) |
| レイアウト再現③ 縦書き文書 | 79点(7項目中、達成4・部分達成3) |
| 総合スコア | 93点(3項目の単純平均) |
検証日は2026年7月18日。iLovePDFは利用規約で自動アクセスが禁止されているため、当サイトの固定手順に沿って運営者がブラウザで手動実行した(このため処理時間は未計測)。
表組み: 「見た目」ではなく「編集できるWordの表」で出てくる
請求書の明細4行・小計・消費税・合計が、すべてWordの表として再現された。文字の一致度も参考値のCERで0.003(誤りほぼゼロ)だ。
変換後にWord上で行の追加・並べ替えができるのが重要な点で、今回の8サービス中、この「編集できる表」型は半数の4サービスだけだった。請求書番号・日付・金額はすべて数値どおりで、欠落・重複はない。
画像混在: ロゴ・配置図・箇条書きまで全項目達成
案内文のロゴは図形として、会場配置図は画像としてそれぞれ原稿どおりの位置に保持された。図の中の文字(受付・ステージ等の5ラベル)もテキストとして抽出可能だ。
箇条書き3項目はWordのリスト構造のまま出力された。これも検証済みツールの中では少数派で、変換後の編集しやすさに直結する。
縦書き: 見た目は読めるが、コピー・検索は実質不可
縦書きの随筆は、Wordで開くと右列→左列の縦書きの体裁で通読できた。文字の残存も99.5%で、欠落はほぼない。
ただし中身は別だ。テキストとして抽出すると複数列の文字が交錯し、コピー・検索は実質できない(線形抽出のCERは94.5%)。列の湾曲や本文が上部に圧縮される表示の乱れもあった。
なお縦書き79点は今回の8サービス中の最高点(5サービス同点)で、iLovePDF固有の欠点ではなくジャンル全体の限界だ。
無料枠の限界を実測
- 3枚連続の変換・ダウンロードとも無料枠内で完走(実測)。ただし無料枠の正確な上限値(サイズ・ページ数)は非公表で、「無制限」と保証されているわけではない
- OCR変換(スキャンPDF向け)はPremium限定の表示を確認した。今回検証したのは文字データ入りPDFのみで、スキャン画像のPDFは無料版の対象外と考えたほうがよい
- 登録は不要で、変換ページにPDFを載せるだけで使えた
つまり「文字データ入りのPDFを数枚、無料で変換したい」用途なら足りる。スキャンPDFの文字データ化が目的なら、無料版iLovePDFでは解決しない。
注意点(悪い点)
- 縦書きのテキスト再利用は実質不可。表示は通読できるが、抽出テキストは交錯する(線形抽出CER 94.5%)
- OCR変換はPremium限定。スキャン画像のPDFは無料の守備範囲外
- タイトル行など一部のテキストが1文字ずつ別セルに分割される癖がある。表示は原稿どおりだが、該当箇所の編集時に気づきにくい
- 一部の漢字が見た目そっくりの別の文字(部首用の文字)、縦書き由来の句読点が縦書き用の字形のまま出力される場合がある。変換後ファイル内の検索・置換が引っかからなくなるため、固有名詞を検索して確認すると安全だ
料金
無料版は登録不要で使える(上記のとおり3枚完走を実測)。有料のPremiumプランがあり、OCR変換などはPremium限定の表示だった。
Premiumの料金体系そのものは今回未検証のため、契約前に公式の料金ページで確認してほしい。
代替ツール
同じ日本語PDF3枚で実測した代替候補は次のとおり。
- Smallpdf — 総合93点の同点1位で、変換品質は3枚とも実質同等(抽出テキストが完全一致し、同系エンジンの可能性がある)。ただし無料は2ファイルのダウンロードで制限に達した。iLovePDFが使えないときの控えに向く
- CleverPDF — 総合89点。表組みは100点で編集できる表として出力され、3枚とも無料枠内で完走した。ただし操作数回に1回の頻度で全画面広告が出る
- PDF24 Tools — 総合89点。3枚連続でも制限表示がなく見た目の再現は忠実だが、出力は固定位置の文字枠の集合で、Wordでの編集にはほぼ向かない
8サービスの総合スコア・無料枠・編集しやすさを並べた比較表は、ハブ記事の無料PDF→Word変換の実測比較【2026年7月版】にまとめている。用途別のおすすめもそちらで確認できる。
よくある質問
- iLovePDFのPDF→Word変換は無料で何枚まで使えますか?
- 今回の実測(2026年7月18日)では、日本語PDF3枚の変換・ダウンロードを登録なし・無料のまま完走できました。ただし無料枠の正確な上限値(サイズ・ページ数)は非公表のため、無制限と保証されているわけではありません。
- iLovePDFとSmallpdf、どちらがきれいに変換できますか?
- 品質は実質同等です。どちらも総合93点の同点1位で、3枚とも抽出テキストが完全一致しました(同系エンジンの可能性)。差は無料枠で、iLovePDFは3枚完走、Smallpdfは2枚のダウンロードで制限に達しました。
- スキャンしたPDFもiLovePDFで無料でWordにできますか?
- できないと考えたほうがよいです。スキャンPDF向けのOCR変換はPremium限定の表示でした(2026年7月18日確認)。無料で変換できるのは文字データ入りのPDFです。
- 変換した表はWordで編集できますか?
- できます。実測では請求書の明細・集計がWordの表として出力され、行対応・数値の欠落ゼロでした(表組み100点)。箇条書きもWordのリスト構造のまま保持されます。
- 縦書きのPDFはどうなりますか?
- Wordで開くと右から左の縦書きの体裁で通読できますが、文字のコピー・検索は実質できません(79点)。列の湾曲や本文が上部に圧縮される表示の乱れもありました。なお79点は今回の8サービス中の最高点で、縦書きはジャンル全体の弱点です。
→ 他のツールとの比較は 実測ベンチマーク で確認できます。